ニューヨーク=藤原学思
米南部テネシー州ナッシュビルでキャンピングカーが爆発し、警察官ら3人が負傷した事件で、捜査当局は27日夕、容疑者の男を特定し、男は爆発で死亡したと発表した。現場から見つかった遺体のDNA型が男のものと一致したという。今後は知人への聴取を進め、動機の解明をめざす。
発表などによると、男は地元在住のアンソニー・ワーナー容疑者(63)。25日朝、録音された「爆発予告」を流した上で路上で大規模な爆発を起こし、3人を負傷、40棟以上の建物を損壊させた疑いがある。
同容疑者は爆発した車の持ち主だった。動機は不明だが、連邦捜査局(FBI)は27日の会見で特定の思想と事件との結びつきは確認できていない、と説明した。
地元紙によると、同容疑者は4、5年前から不動産会社でITコンサルタントとして勤務していたが、今月になって突然、理由を告げずに辞職したという。
ナッシュビル近郊では27日にも、停車中のトラックから今回の事件と似た「爆発予告」が流れる騒ぎがあり、高速道路が一時封鎖された。だが、爆発物は見当たらず、運転手が身柄を拘束された。模倣犯とみられるという。(ニューヨーク=藤原学思)
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朝日新聞国際報道部