私の名は「次は男の子」だった 改名した中国女性の思い
上海=宮嶋加菜子
「この名前で呼ばれるたび、男に生まれなかった劣等感にさいなまれてきた」。中国で、自身の名前を改名した27歳の女性に多くの共感が寄せられている。
改名したのは、浙江省杭州市の会社員、方芊さん。1993年、安徽省の農村で生まれた。家族は方さんに、「次は男児が生まれるように」との思いを込めて「招●(オンナ(女)へんに、右が「弟」)(弟を招く)」と名付けた。2年後、弟が生まれたとき、家族は大喜びだったという。
男児の誕生を期待する文化が根強い中国では、女児に「勝男(男に勝つ)」「来●(オンナ(女)へんに、右が「弟」)(弟が来る)」など、男児を意識した名前をつける家庭が今もある。
方さんは小学校入学後、同級…