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 経済産業省が28日に発表した11月の鉱工業生産指数(2015年=100、季節調整済み)の速報値は95・2で、前月と同じだった。前月まで5カ月連続で上昇していたが、自動車が6カ月ぶりに減少したのが響いた。足元では新型コロナウイルスの感染再拡大の動きもあり、先行きは不透明だ。

 鉱工業生産指数は、新型コロナの影響で5月までは大幅に下落したが、6月以降は回復が続いていた。基調判断は据え置き、4カ月連続で「生産は持ち直している」とした。

 11月は全15業種のうち9業種が上昇、5業種が低下、1業種が横ばいだった。自動車を含む「自動車工業」は前月比4・7%減。海外向けの出荷の減少や、部品供給の遅れなどが影響した。一方、アジア向けの半導体製造装置の出荷増などで「生産用機械工業」は同6・5%増だった。

 主要企業の先行きの見通しに基づく予測では、12月が同1・1%の減少、来年1月は同7・1%上昇を見込む。経産省の担当者は「基本的に上昇傾向は続いているが、最近の感染拡大が経済を下ぶれさせるリスクには注視が必要だ」と話した。