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 「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が日本歴代興行収入1位になり、日本中でブームが続く「鬼滅の刃」。作中には多種多様な鬼が登場し、主人公たちと激しい戦いを繰り広げる。日本の鬼、西洋のオオカミ男、ドラキュラ……昔から人々は人ならざるもの、モンスターに恐れを抱き、また、ひかれてきた。米国出身の翻訳家で漫画研究家の井島ワッシュバーン・パトリックさんに鬼滅の刃の鬼と西洋のモンスターとの違いなどについて聞いた。

 昔からモンスターは「何がいい」「何がだめ」という社会の規範を示すために存在してきました。社会を作り上げるためにはルールが必要で、そのルールを破る混沌(こんとん)としたもの、攻撃してくるものがモンスターでした。

 時代が下るとモンスターの役目はどんどん複雑になっていった。最初は「町の外にあるもの」=危ないから、町の外に行くのはやめよう、次に「社会の中にあるもの」=この人たちは自分たちの社会にふさわしくないから追い出そう、現代になると、モンスターは「自分の中にある自分の好きではない部分」。簡単に追い出すのが難しくなり、「自分の一部であり、理解しよう」と見るようになりました。

 「鬼滅の刃」の鬼は、ボスがいて、子分がいる。モンスターの世界に上下関係があるのは日本らしいと思います。ただ、あんまりよくない上下関係ですね。(鬼たちのボスである)無惨(むざん)は面倒見が悪く、部下を使い捨てる。

 海外でも、例えばダンテの作品には悪魔の階級が出てきます。ただ海外では、鬼滅の鬼のような細かい上下関係はあまり出てこない。

日本人がよく交わす「何年生まれ?」「どこの大学?」「何年卒?」という会話と、鬼滅の鬼の関係性。なるほどとうなずく部分も多いかもしれません。後半で紹介します。

 日本人は、欧米と違い「何年生…

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