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 都会で毎年続いてきた鉄道の「終夜運転」が、今年は軒並み中止になる。歴史をひもとくと明治から続いてきた光景。取りやめの原因はコロナ禍だが、それだけではなさそうだ。

 「阪神電車 十二月三十一日ハ終夜運轉(うんてん)仕候」。1906(明治39)年12月の大阪朝日新聞には、こんな広告が掲載された。大阪―神戸や尼崎―御影などの運賃を割り引くとも書いてある。

拡大する写真・図版1906(明治39)年の朝日新聞に掲載された終夜運転の広告

 鉄道史に詳しく、「初詣の社会史」などの著書がある神奈川大学の平山昇准教授によると、年末年始の終夜運転は、明治の後期には存在していたことが当時の新聞などでわかるという。年内に取引を済ませようと奔走する商人が中心だったが、昭和に入る頃には初詣客の利用が増えたという。

 街灯も少なかった時代。夜に出歩くことは「非日常」で、明るい列車に乗って出かけること自体が娯楽だった。家にこもりがちな寒い冬、鉄道会社が乗客を増やそうとして初詣に行くことを推奨したことから終夜運転が広まった、と平山准教授は指摘する。

 終夜運転の需要は高く、戦時中…

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