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 熊本県南部の球磨(くま)川流域を襲った7月の記録的豪雨で、人吉市の施設「人吉スポーツパレス」に設けられた指定避難所が28日、閉所した。一時836人が身を寄せるなど、被災地最大の避難所となっていた。市によると、この日午前、最後に残った60代の男性1人が応急修理の済んだ自宅に戻った。

 20人が死亡し、2800棟を超す住宅が全半壊した人吉市は、7月4日の被災当日からスポーツパレスに避難所を設置。熊本県内では7月12日時点で、計212カ所の避難所に最大2512人がいた。

 市内では今月までに13団地380戸の仮設住宅が完成、345世帯が入居している。松岡隼人市長は「(最大の避難所にいた人々が)ここで年を越すことなく閉所できたのは、ありがたく思う」と語った。

 残る県内の避難者は計11世帯24人となった。ホテルなどの宿泊施設(みなし避難所)に10世帯21人。1世帯3人が避難するあさぎり町の旧校舎も年内に閉所予定で、公共施設に設けた避難所はすべてなくなるという。(村上伸一)