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 フリーマーケットアプリなどインターネットサービスの普及により、誰でも中古品を手軽に売り買いできるようになりました。一方で、ネット経由で入手した中古品による事故も増えています。リコールのように、使用者に伝わるべき情報が伝わらないことに伴うトラブルも生じています。こうした状況に、フリマアプリ大手「メルカリ」はあるサービスを始めました。

中古品事故の2割がネット入手

 2019年1月、神奈川県で乳幼児用のいすを使っていた女の子が亡くなった。腰ベルトで輪ができる状態になっており、そこに頭を通して窒息したのが原因とみられている。

 このいすは、知人から譲り受けた中古品だった。腰ベルトは取り外しができるもので、譲り受けた時点で誤った状態で取り付けられており、女の子の家でもそのまま使われていた。

 独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)によると、こうした中古品の事故は、19年度までの5年間で325件発生。うち11件は死亡事故で、計12人が亡くなった。重傷事故も14件起きている。

拡大する写真・図版NITEの実験で、非純正バッテリーが発熱して出火した中古パソコン=NITE提供

 こうした事故の中古品の入手先として、初めて「インターネット」が登場したのは11年度。この年はまだ、68件の事故のうちの1件だった。

 以降、割合は増加傾向をたどり、19年度は70件中13件に。全体の約2割を占めた。

 ネット経由で買った中古品による事故では▽ノートパソコンを充電中にバッテリーパックから出火した▽オークションサイトで購入した掃除機を充電中に付近から出火した――などの報告がある。いずれも製品本体とは異なるメーカーがつくった「非純正バッテリー」が原因とみられ、両製品とも購入段階ですでに非純正バッテリーが着けられていた。

 NITEの担当者は「中古品は購入してから数年経って事故になる場合もある。インターネット上で中古品のやりとりが活発化した影響が少しずつ出ているのでは」とみる。

拡大する写真・図版NITEの実験で、非純正バッテリーが発熱して出火した中古パソコン=NITE提供

 中古品の事故の中には、リコール(回収や無償修理、注意喚起など)対象製品による事故もある。19年度までの5年間で25件。うち、リコール情報を知らずに入手し事故が発生したものは11件だった。

「動作確認済み」実はリコール品

 リコール品の中古品取引は、事故には至らなくても、トラブルになることもある。

 30代の男性は、フリマアプリに出品されていた携帯音楽機器を買った。出品者が記した説明に「動作確認済み」とあるのを見て3台購入した。

 だが品が届いてみると、12年前の製品で、充電時に発火のおそれがあるとしてリコールになった製品だった。

 売り主に連絡したが、返金は拒…

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