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 スイスのアルプス山脈にあるスキー場で、新型コロナウイルス対策として隔離中だった英国人観光客が集団で姿を消し、物議を醸している。AFP通信が地元紙の報道内容として伝えた。約200人が夜の間にホテルから抜け出したとみられているが、隔離の環境が悪かったことから英国人観光客に同情する声も出ているという。

 報道によると、英国人観光客が姿を消したのは高級スキーリゾート地ベルビエのホテル。ベルビエでは例年、観光客の21%を英国人が占める。

 従来のものに比べ、感染力が強いとされる新型コロナの変異種への対応策として、スイスでは14日以降に英国から入国した人に10日間の隔離措置が取られており、ベルビエでは約420人が対象になっていた。しかし、26日の段階で隔離されていたのは10人未満で、残りは立ち去ったか、すでに隔離を終えたとみられるという。

 ホテルの朝食に手が付けられていないことから、観光客がいなくなったことが発覚。狭い部屋に4人で隔離されるなど、環境が悪かったことが一因とみられており、自治体の広報担当者は「観光客を責めることはできない。隔離は耐えがたいものだからだ。観光客はスイスへの怒りも感じていただろう」と地元通信社に語っているという。(小早川遥平)