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 サウジアラビアの裁判所は28日、国家の体制転覆を扇動した罪などに問われた人権活動家のサウジ人女性ルジェイン・ハズルールさん(31)に禁錮5年8カ月(うち2年10カ月を執行猶予)の判決を言い渡した。ロイター通信が報じた。ルジェインさんはサウジでの女性の地位向上に取り組み、女性の自動車運転が世界で唯一認められていなかった同国で解禁運動を展開したことでも知られる。

 ルジェインさんは、隣国から車を自ら運転して陸路でサウジに入国し、拘束された経験も持つ。2018年5月に他の人権活動家らとともに拘束され、サウジ政府はその1カ月後に女性の運転を解禁した。ルジェインさんは昨年のノーベル平和賞の候補にも名が挙がっていた。

 ルジェインさんは今年10月下旬から収容施設でハンガーストライキを約2週間実行したともされ、国連の女子差別撤廃委員会が健康状態への懸念を理由に釈放を求めてきた。

 サウジ紙によると、28日の判決は、これまでの勾留期間を刑期に算入した上で、さらに2年10カ月分を執行猶予の対象としたため、ルジェインさんは約3カ月後に釈放される見通しという。

 ベルギー在住のルジェインさんの姉が欧米メディアを通じて繰り返し解放を訴えており、サウジ政府としては早期釈放を認めることで国際社会の批判をかわす狙いもあるとみられる。(ドバイ=伊藤喜之)