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アプリで減塩食の悩み解決、モニター募集も 島根大

清水優志
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 塩分や糖分などの食事制限を受ける人にスマートフォン用アプリで理想的な献立を提案する栄養管理システムの特許を、島根大学の地域未来協創本部(医学部)の中村守彦教授(63)が取得した。実用化に向け、高血圧で塩分制限を受けている人を対象に、体験モニター300人を募集している。

 システムは、肉や魚、野菜などの冷凍パックと専用ソースを自宅に届け、アプリで在庫を管理する。アプリを使って在庫から自由に食材と味付けを選択すると、栄養情報をもとにバランスの良い献立を提案してくれる。減塩食の場合、指定の冷凍食材を電子レンジであたためてソースに絡めるだけで、1食あたり食塩2グラム未満のメニューが完成する。高血圧患者は宅配の減塩弁当を利用することが多いが、レパートリーの少なさに悩む場合も多いという。中村教授は「食材とソースの組み合わせ次第では無限のレシピが生まれ、毎日飽きずに続けられる」と話す。

 ソースは浜田市のレトルト食品会社「シャトラン」が製造。照り焼き、クリーム、みそなど現在12種があり、スパイスやうまみを利かせることで塩分控えめでも「物足りなさ」を感じにくくしたという。記者も試食すると、とろみのあるソースが食材によくからみ、減塩食と気がつかないほどおいしい。食事制限のない人も対象に今秋実施したモニター調査では、「時間がないときに簡単にバランスの良い食事が取れる」「塩分が管理されていて、安心して食べられる」といった好意的な声が寄せられたという。

 中村教授は2016年からシステム開発を続ける。今後は利用価格などを調整して高血圧患者向けの減塩食の事業化を進めるとともに、糖尿病(糖質)、腎臓病カリウム)などの食事制限への活用も目指す。「健康な食生活を送ってもらうのが我々の願い。栄養バランスが良く、バラエティーに富んだ無限レシピは一般食にも通用するはず」

 体験モニターの締め切りは1月4日。期間は3日間で、1日1食を試食する。スマートフォンでアプリを使えることや、3食分の食材を冷凍保存できることが条件。QRコードを読み込み、名前や住所などの必要事項を記入して応募する。(清水優志)