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 新型コロナウイルスの感染が拡大するなかで迎える年末年始。毎年、カウントダウンを楽しむ人でにぎわう東京・渋谷は、区長が来訪自粛を呼びかけ、鉄道各社が大みそかの終夜運転を中止するなど、いつもと違う年越しになりそうだ。

 区は、すでに9月の段階で、2016年から主催者として名を連ねていたスクランブル交差点周辺での年末カウントダウンイベントの中止を決めた。さらに、渋谷駅に乗り入れている鉄道各社も大みそかの終夜運転の中止を発表。毎年、大勢の人が訪れる明治神宮も、終夜参拝の取りやめを決めている。

 長谷部健区長は25日、区の公式ホームページで「ステイホームで年越しをお迎えください」というメッセージや、渋谷駅周辺の混雑防止のための取り組みを発表した。渋谷駅や渋谷スクランブル交差点周辺に人が密集するリスクを減らすため、交差点を取り囲む大型ビジョンを管理する各社に対し、31日午後11時に広告映像を停止するよう要請。協力が得られたと明かした。長谷部区長は、「今年の大みそかの渋谷駅、スクランブル交差点周辺におきましては、年越しの瞬間を祝ったり盛り上げるような要素は一切ありません」。カウントダウンを目的とする来訪を控えるよう強く呼びかけた。

 渋谷センター商店街振興組合の小野寿幸理事長は、「今こそ、みなさまで力を合わせて新型コロナを押さえ込まないと、命に関わる事態になる。まさに年末年始は正念場だ。どうか自宅で静かな年越しを」と話している。(伊藤恵里奈)