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 新型コロナウイルスの感染状況の警戒レベルについて、東京都のモニタリング会議は30日、4段階のうち最も深刻な「感染が拡大している」を維持した。専門家は「このままの(感染)状況でいけば、(医療提供体制が)破綻(はたん)の危機に瀕(ひん)する可能性が高い」と指摘し、「感染拡大防止策の効果が出始めるには、2、3週間を必要とするため、より強い対策をただちに実行する必要がある」とし、都に対策の強化を促した。

 国立国際医療研究センターの大曲貴夫・国際感染症センター長は会議で、新規陽性者数(1週間平均)が3週連続で最大値を更新し、週当たりの累計が5千人を超えたと指摘。「通常の医療が逼迫(ひっぱく)する状況はさらに深刻となっており、新規陽性者数の増加を徹底的に防御しなければならない」と強調した。

 その上で、現在の増加比約123%が2週間継続すると、1日当たりの新規陽性者数は約1136人になると分析。「陽性者の入院率(25%)が変わらなければ、2週間後を待たずして、新型コロナ患者用として確保する病床4千床を超える可能性もある」と警告した。また、英国などで発生した感染力が強いとされる変異ウイルスに関して、「影響を注視する必要がある」とした。

 モニタリング会議は、都内の医療提供体制の警戒レベルについても、4段階で最も深刻な「逼迫している」との評価を維持。「入院患者数は2千人を超える非常に高い水準で増加しており、医療提供体制が逼迫し、危機的状況に直面している」との認識を示した。(荻原千明、岡戸佑樹)