土佐文旦の収穫が最盛期 土佐市 高知

今林弘
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 土佐文旦の収穫が高知県土佐市内で最盛期を迎えている。新型コロナウイルスの影響で、例年行っている初めて食べる人向けの「試食会」は開けずにいるが、土佐市高岡町の山間の圃場(ほじょう)では、生産者の池明日詞(いけあすし)さん(47)がはさみを手に、一つひとつていねいに切り取っていた。

 土佐文旦は、JA高知県によると、文旦の品種の中でも、糖度と酸度のバランスが絶妙という。今年は年始めの暖冬の影響で数量は多くはないが、「味は例年以上に甘くてみずみずしい」と池さんはいう。

 収穫後は、わらなどで覆った「野囲い」に約1カ月置くことで、さらに芳醇(ほうじゅん)な味わいに仕上げる。池さんが部会長を務めるJA高知県の地元土佐文旦部会では、来年1月中旬から同3月にかけ、約700トンを出荷する予定。

 出荷時期に合わせて東京や大阪で10回ほど実施する試食会が今年は中止。来年も開催の見通しは立たない。JA高知県などが、ユーチューブで土佐文旦のむき方を紹介することも検討している。池さんは「さわやかな味わいはやみつきになる。見かけたらぜひ、手にとってほしい」と話す。(今林弘)