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 首相辞任を表明した安倍晋三氏。1993年、38歳で国会議員になった安倍氏は「保守本流」と言われた軽武装・経済重視路線とは別の、もう一つの「保守」に身を投じます。その思想の底流を連載で探ります。(敬称略、年齢は掲載当時)

【2015年6月17日朝刊4面】

 「先輩、私も落選してしまってね」

 自民党が歴史的な大敗を喫した衆院選から間もない2009年9月下旬のこと。中川昭一は平沼赳夫の事務所を訪れ、途方に暮れた顔でそう言った。

 平沼は郵政民営化に反対して自民党を離党したものの、中川とは深い関係を持っていた。

 平沼は国政に初挑戦した時から「自主憲法制定」を訴え、中川の父・一郎が選挙を全面支援した関係にある。さらに中川と同じ麻布中学・高校出身で、中川は高校生のときから「先輩」と慕っていた。

 平沼は「おまえはまだ若いんだから次があるじゃないか」と励ました。

 中川が最も懸念していたのが、自分がつくった政策勉強会「真・保守政策研究会」の先行きだった。選挙に落選したため、新しい会長を選ぶ必要に迫られていた。

 平沼はこう言った。

 「お前が残した『真・保守政策研究会』は安倍(晋三)君にしっかり引き継いでもらうようにするから、お前も頑張れよ」

 この言葉に、中川は笑顔を見せた。

 9月14日、中川は自身のブロ…

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