反プーチン政権デモ、ロシア全土で再び 拘束者4千人超

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モスクワ=石橋亮介 喜田尚
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 ロシア全土で31日、反政権活動家アレクセイ・ナバリヌイ氏が当局に拘束されたことを受けた反プーチン政権デモが行われた。政権は弾圧姿勢を強めており、人権監視団体によると、拘束者は同日夕までに80都市で計4千人を超えた。

 全国規模の反政権デモは、3700人以上が拘束された23日に続き2週連続。140以上の都市などで開催が呼びかけられた。モスクワ中心部は朝から厳戒態勢が敷かれ、市中心部の地下鉄駅や道路は封鎖された。多数の治安部隊が動員されるなか、デモ隊は予定を変更して場所を転々として抗議し、相次いで拘束された。

 政権は反政権機運の抑え込みをはかるが、なりふり構わぬ弾圧は逆に国民の反発を招き、反政権のうねりが拡大している。モスクワのデモに参加した数学者のドミトリーさん(34)は、「最高権力者にまで及ぶ汚職や政権の恣意(しい)的な権力行使は許せない。私は決してナバリヌイの支持者でないが、初めて反政権デモに参加した」と説明。「拘束されるかもしれないが、何も怖くない」と力を込めた。

 かつてない規模でデモが広がるなか、プーチン政権にとっては、今回抑え込まなければ、デモが常態化するとの危機感がある。ロシアでは9月、3年後の次期大統領選の前哨戦となる下院選が予定されている。デモが長期化すれば、政権の基盤も揺るがしかねない状況だ。

 デモ弾圧で、欧米はプーチン政権への非難を強めており、ロシアの国際的な孤立もさらに深まりそうだ。(モスクワ=石橋亮介)

背景に長期政権の不満

 ロシアで拡大するデモは、1…

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