現存では県内最大 防府の車塚古墳、市教委が発掘説明会

高橋豪
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 山口県防府市の中心部にある前方後円墳「車塚古墳」で31日、市教委文化財課による発掘調査の説明会があった。6世紀後半(古墳時代後期)に築かれた中で、現存する山口県内最大の古墳。説明会はこの日4回あり、各回定員50人。参加した人たちは職員の説明に熱心に耳を傾けていた。

 車塚古墳は県内で唯一、前方部と後円部の両方に横穴式石室がある前方後円墳。昨年11月から、前方部と後円部の境目にあたるくびれ部分の発掘が行われてきた。土の色や硬さの違いから、くびれの位置を特定。全長が60メートルを超す大きさであることがわかったという。墳丘の基底部も見つかり、全体像の把握へ弾みが付いた。

 発掘を担当している市教委の平井耕平さん(37)は、古墳の多い京都府城陽市で古墳発掘に携わる両親の影響で、3歳で初めて発掘を経験したという。車塚古墳に埋葬された人物について「この大きさなら県東部を動かせるほどの豪族ではなかったか」とみる。今回の調査の意義については「周防国府の成立を考える上でも、どのような有力者がいたかを探るきっかけになる」と話す。(高橋豪)