WHOの武漢調査が難航 海鮮市場、当時の環境から変化

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武漢=高田正幸
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 新型コロナウイルスの起源を探るため、中国湖北省武漢市を訪問している世界保健機関(WHO)の調査団は31日、世界で最初に新型コロナの集団感染を確認した華南海鮮卸売市場を調査した。調査は、ヒトへの感染源となった中間宿主の解明の糸口とすることが目的だ。だが、流行当時の環境は残っておらず、専門家は解明の困難さを指摘している。

 調査団は31日午後、車で卸売市場に入った。約1時間後に歩いて入り口の外に出て、周辺の写真を撮影するなどした。市場を取り囲む壁の外には柵が設けられて関係者以外の立ち入りは禁じられ、公安当局者らが警戒にあたった。

 卸売市場は、武漢市当局が2019年12月31日、原因不明の肺炎が相次いでいると初めて公表した際、多くの患者の関係先と説明した場所だ。「新型コロナのヒトへの感染が最初に起きた可能性がある」として国際社会が注目したが、WHOの調査は実現していなかった。

 中国当局の昨年1月の調査では、市場の585カ所から採取したサンプルのうち、33カ所分から新型コロナウイルスを検出。33カ所のうち約4割は野生動物が特に多く取引されていた場所で採取したため、野生動物が中間宿主という見方が強まった。

 だが、市場に残っていた野生動物から新型コロナウイルスは検出されなかった。また、中国政府の疾病予防コントロールセンターの分析では、19年12月に発病した47人のうち市場関係者は26人にとどまった。いつ、どこで、感染が始まったかは解明できず、中国衛生当局は「市場(での流行)前にウイルスは存在していた」という立場だ。

 今回のWHO調査は中間宿主…

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