「県民に油断がある」脳卒中での死亡割合、高い理由

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池田拓哉
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 栃木県脳卒中で亡くなる人の割合が男女とも全国で非常に高い。厚生労働省の2015年調査によると、栃木県脳卒中による死亡率が男性4位、女性2位。しかも、冬場に増える割合は日本一高い。背景には寒さへの油断があり、喫煙習慣や塩分のとりすぎも影響しているとされる。

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 脳卒中で父は亡くなり、母は介護が必要になった。那須塩原市住宅メーカー「セルシオール」の槇秀高社長(48)は両親を襲った脳卒中の原因が自宅の「寒さ」にあったと考えている。

 脳卒中は急激な温度差で血圧が大きく変動して起きる。暖かい部屋から寒い浴室に移動すると、人の体は熱を奪われないよう血管が縮み、血圧が上がる。そのときに脳内の血管が破れたり詰まったりして発症するケースが多い。

 槇社長は家全体の温度差を減らす必要があると考え、高気密・高断熱住宅の普及に努めている。「県内の住宅用サッシはアルミが多く、気密性に優れた樹脂が少ない。栃木県民は寒さの危険性への認識が東北の人と比べて低い」

 県健康増進課の担当者は「県民には寒さへの油断がある。栃木県の冬は寒くて長い」と指摘する。県によると、冬日(最低気温0度未満)の平均日数は宇都宮市の方が福島市より多い。宇都宮市での初霜は仙台市より早く、霜は4月下旬まで続く傾向にあるという。

 県は2年前に「ヒートショッ…

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