英国がEUから「完全離脱」へ 何が変わるか

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ロンドン=下司佳代子
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 英国の欧州連合(EU)離脱に伴う「移行期間」が31日午後11時(日本時間1月1日午前8時)に終わる。英国はこれまで離脱前と同じEUのルールに従ってきたが、両者の関係は今後、土壇場で合意した自由貿易協定(FTA)に基づくものに移行し、英国はこれで名実ともにEUから「完全離脱」となる。

 「英国はEUの親友になる。国民自ら代表を選んだ議会が決めた法律の下、国民の主権が満たされ、利害が一致する時はいつでも、緊密に連携する」。ジョンソン英首相は30日の英議会でこう語った。

 英国は2020年1月末にEUから離脱。急変を避けるために移行期間を設け、両者の将来の関係について交渉してきた。「主権回復」を重視する英国と、加盟国の結束を守るため、脱退する英国にいいとこ取りを許したくないEUの利害が衝突し、合意は12月24日までずれ込んだ。双方は1月1日のFTA発効に向けた手続きを済ませ、12月30日に協定に署名した。

 1月1日以降、英国はEUの規則や欧州司法裁判所に従わずによくなる。関税ゼロの貿易を続ける一方で、通関手続きが復活し、自由だった人の移動は制限される。EU市民が英国に住むには、年収や英語力などで資格が判断される。

 既に物流の要である英仏海峡

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