「バイバイEU」 英が完全離脱、国会前約10人が歓喜

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ロンドン=下司佳代子
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 欧州連合(EU)から離脱した英国がEU加盟国と同様に扱われる「移行期間」が12月31日午後11時(日本時間1月1日午前8時)に終了した。英国は今後、EUルールに従わなくてよくなり、名実ともに離脱が完了した。新型コロナウイルスの感染が急速に広がり、政府が自宅待機を呼びかけるなか、「完全離脱」のお祝いは控えめな形となった。

 「バイバイEU!」「俺たちは自由だ!」

 移行期間が終わる瞬間、ロンドン名物の時計塔・ビッグベンの鐘の音が響き渡る中で、英国会議事堂前の広場では10人ほどの熱心なEU離脱支持者が喜びの声を上げた。トランプ米大統領のマスクをかぶった人や、ワインを片手にした人の姿も。近くに住むイブ・パウエルさん(60)は「やっと終わってうれしい。(欧州懐疑派だった)故サッチャー元首相もいまごろ私たちを空から見下ろしながら『国を取り戻した、よくやった』と言っていることでしょう」と語った。

 国会議事堂前の広場はEU離脱派、残留派が繰り返し大規模な集会を開き、主張を闘わせてきた場所だ。英国が2020年1月末にEUを離脱した際は、離脱を祝う人たちが広場を埋めたが、コロナ禍の今回は感染拡大を抑えるため、警察官が数メートル間隔で立ち、人々が集まらないように警戒していた。政府が事前に「大みそかは外出しないで」と強調していたこともあり、「完全離脱」を祝う人出は少なかった。ただ、日付が変わって新年を迎える瞬間は、「コロナ疲れ」の若者らがエネルギーを発散させるように、テムズ川沿いに集まり歓声を上げていた。

 英国はEU離脱後、急変を避…

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