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 【熊本】蒲島郁夫知事は新年を迎えるにあたり、朝日新聞のインタビューに応じた。7月の豪雨災害で甚大な被害が出た球磨川流域の「創造的復興」と、持続可能な地域の実現に取り組む考えを強調した。主なやりとりは次の通り。

 ――川辺川への流水型ダム建設を容認しました

 7月豪雨の厳しい経験が一番大きい。直接死で熊本地震を超える65人の犠牲者と2人の行方不明者が出ている。二度とこのような被害を出してはいけないと固く決意しました。

 早く治水の方向性を決めないと、復旧復興に進めない。(災害を)検証し、30回にわたって(住民らに)治水の方向性や復興に向けた思いを聴きました。命と環境の両立、それが現在の民意だと思いました。流域の命と環境を守るために流水型ダムを含む「緑の流域治水」が必要だという選択肢を県民に示しました。

 ――「緑の流域治水」を入れた復旧復興プランで示した地域の将来像は

 愛する地域で誰もが安全・安心に住み続けられ、若者が残り集う持続可能な地域の実現です。災害がなかったとしても地域は人口減少と高齢化が続いていた。とても難しい。まさに逆境の中にこそ夢があります。住まいの確立、なりわいの再建を進めながら、最終目的である緑の流域治水に取り組みます。創造的復興が地方創生に結びつく姿を見せなければいけない。

 ――新年をどんな年に

 熊本地震の時もこれからの熊本がどうなるのか大きな不安がありました。災害対応に全力を尽くし、阿蘇へのアクセスルートの回復、八代の国際クルーズ拠点化などの創造的復興は驚くべき早さで進んだ。豪雨も想像を絶する災害でしたが、「この地域に住み続けたい、移り住みたい」と思える、持続可能な地域の実現に取り組む覚悟です。(伊藤秀樹、井岡諒)

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