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 富士山の絶景で知られる三ツ峠山(標高1785メートル)の山頂で元日の未明、零下10度近い冷え込みのなか、約40人が初日の出に新年の決意を新たにした。

 山梨県都留市、西桂町、富士河口湖町の境界にある三ツ峠山。急坂を約1時間半歩き、たどり着いた人たちの前に午前6時45分ごろ、太陽が姿を見せた。スマートフォンで撮影したり、じっと祈ったり。5分以上、誰も声を発しない。

 川崎市の会社員、鈴木康太さん(25)はコロナ禍で実家の秋田県への帰省をやめた。「富士山のようにどっしりと構えて動じない、そんな生き方を誓いました」。小学3年の長男と訪れた千葉県松戸市の看護師、岡野志珠加(しずか)さん(45)は「仕事は大変だった。富士山に癒やしてほしかった」と話した。

 日の出から15分後には、すっきりした表情の登山客らは足早に下山し、山頂に静寂が戻った。(河合博司)

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