駒大10区大逆転のドラマ 大八木監督「無理かなと…」

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酒瀬川亮介
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 長い箱根駅伝の歴史の中でもまれに見る、信じられない大逆転劇が起きた。

 往路で3位だった駒沢大学は復路のスタート時点で、首位の創価大学と2分21秒差。逆転をねらって復路へ駆けだしたものの、差を詰めては離され、詰めては離され、なかなか逆転への視界が開けない。最終10区へたすきが渡ったときには、創価大との差は3分19秒差と広げられた。闘将と呼ばれる大八木弘明監督もさすがに「無理かなと思った」という。勝負はあったかと思われた。

 しかし、最後にドラマは待っていた。

 10区も、23・0キロと10区間中3番目の長丁場だ。準エース級が投入される。駒大の石川拓慎(3年)は、伸びやかなストライドと軽快なピッチでじわじわと差を詰め始める。対する創価大の小野寺勇樹(3年)はまったくスピードが上がらず、顔をゆがめ始める。

 16・5キロ付近の田町駅前で1分17秒差まで迫ると、あとはみるみる差がなくなっていく。20・8キロで背後にピタリとつくと、その直後、一気にスパートし、勝負を決めた。石川の後方を走る運営管理車に乗る駒大の大八木監督は「やったよ! おまえ、男だ!」とマイクで声を張り上げた。昨年も10区を走って8位のゴールテープしか切れなかった石川は「やったぜ!」と優勝のゴールに飛び込んだ。

 2日の往路は厳しい戦いだっ…

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