熱闘ロスタイム18分「最高じゃない?」 高校ラグビー
(3日、全国高校ラグビー準々決勝 東福岡21―21東海大仰星)
30分間のはずの後半はプレーが途切れず、ロスタイムが10分、15分と続く。後半48分を超えた。
過去優勝6度の東福岡と5度の東海大仰星の大熱戦は、21―21の引き分け。トライ数もゴール数も三つずつで同じ。大会規定により抽選が行われ、封筒を後に引いた東福岡の永住健琉主将が準決勝進出を引き当てた。
東福岡は後半30分過ぎから敵陣内で、FWで攻めまくった。相手の反則を誘い、PGを決めれば勝ちという場面でも、後半に一度失敗していたキックよりFWのパワー勝負の方が分がいいとスクラムを選んだ。ただ、仰星のFWも崩れない。分厚い壁となり、波状攻撃をはね返し続けた。
「このゲーム、最高じゃない? これが(事実上の)決勝や。やりきろう」。体をぶつけ合う中で、両チームのFW間ではそんな会話が交わされていたという。ノーサイドの笛が鳴ると、両チームの選手はグラウンド内で抱き合った。
永住は、興奮が残った表情で言った。「勝った負けた以上に、楽しかった。あんなに熱い試合ができたから」(菅沼遼)
■東海大仰星「思いを託したい…
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