福島・双葉町、避難先で育った世代は 二十歳職員の誓い

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古庄暢

拡大する写真・図版成人式で上映する動画の撮影のため、かつて通った小学校近くの通学路を訪れた佐藤葉月さん。住宅地だった付近は民家が取り壊され更地になっていた=2020年12月19日午後0時34分、福島県双葉町新山、古庄暢撮影

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 東京電力福島第一原発の事故により、いまだ全ての町民の避難が続く福島県双葉町。事故から10年となる今年、成人を迎えるのは人生の半分を避難先で暮らす世代だ。3日に予定されていた成人式はコロナ禍で延期となったが、その中には「町と若い世代をつなげたい」と町職員になった女性がいる。

 げた箱のボロボロの名札や、壁に飾られた震災前の町内遠足の写真やカレンダー――。双葉町非常勤職員、佐藤葉月さん(20)は昨年12月中旬、町内の無人の児童館や小学校の校舎などを半日かけてカメラで撮影してまわった。大部分で避難指示が続く町の様子を伝える動画を作り、成人式で同級生らに見せるためだ。

 「事故から一度も町に立ち入ったことがない人もいる。町の今を知って、当時を思い出してもらえたら、少しでも身近に感じてもらえると思った」と話す。

 事故当時、佐藤さんは小学4…

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