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 日常生活に欠かせない計算機やコンピューター、情報通信技術の進化をたどる企画展が、山口市の県立山口博物館で開かれている。

 展示は奈良時代から使われ、木の棒を縦や横にして数を数える「算木(さんぎ)」や五玉そろばん、手回し計算機から始まる。コミュニケーションの手段として手紙や郵便、黒電話のほか、明治~昭和期に軍用で使われた無線通信機も並ぶ。

 「0」と「1」の2進法で論理演算ができることを説いた米国の数学者クロード・シャノン(1916~2001)の登場後に生まれた、1961年製の真空管コンピューター(縦1・7メートル、横2・2メートル、重さ2トン)は、宇部興産が給与計算や勤務シフトの計算に使っていた。世界初のリレー計算機の実物も展示されている。

 担当学芸員の漁(いさり)剛志さんは「当たり前に存在するコンピューターがどう進化したのかを見て、動作の原理や仕組みにも関心を持ってもらえれば」と話す。

 家族で訪れた宇部市の大谷道寿(みちひさ)さん(44)は「フロッピーディスクのような記憶媒体の進化が興味深い」と展示に見入っていた。

 現在の展示は2月中旬まで。その後はAI(人工知能)が、コンピューターにもたらした進化をテーマに展示を入れ替える予定だ。(伊藤宏樹)

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