最後の箱根駅伝は30mの給水係 引退の青学大主将
辻隆徳
最後の箱根駅伝は、30メートル走っただけだった。それもチームのサポート役。給水係だった。
それでも、青山学院大4年、主将の神林勇太はまっすぐな目で振り返った。
「人生で一番、頑張った1年だった。最後の成果を発揮することはできなかった。でも、それまでに出し切った」
思わぬ出来事に見舞われたのは、昨年12月28日。箱根駅伝開幕の5日前、エントリー発表の前日だった。痛みが引かないところがあった。念のために検査をすると、お尻あたりの仙骨に疲労骨折が見つかった。
神林はチームの柱だ。昨年の…
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