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 探査機「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」で採取した砂を収めたカプセルが昨年12月、オーストラリアの砂漠に着陸しました。砂は日本へと運ばれ、現在は宇宙航空研究開発機構(JAXA)が、生命誕生の手がかりなどを探るため、内容物の確認作業が続いています。今回カプセルが着陸した場所は、どうしてオーストラリアの砂漠だったのでしょうか? 現地で指揮をとるなどしたJAXA宇宙科学研究所の藤本正樹副所長と中澤暁(さとる)回収班リーダーに話を聞きました。

 ――なぜ、はやぶさ2のカプセルはオーストラリアに着陸したのですか?

 中澤「宇宙から地上にものを送る際には広くて、平らで、人が少ない場所であることが求められます。日本と国交があり、アクセスしやすいかも条件の一つです。さらに、今回はやぶさ2が地球に帰還する軌道を考えると、南半球であることが求められました。これらすべての条件に合う場所はどこか検討した結果がオーストラリア南部の砂漠でした」

 ――海上では難しいのですか?

 中澤「海中に沈むと回収はできません。NASAでは宇宙から地球に送られてくるものを空中でキャッチする技術の研究開発などがおこなわれていますが、日本の技術ではまだ難しいです」

 藤本「広大な土地だけでなく、オーストラリアの地元の理解が得られていることや、協力体制が手厚いことなども助かります。今回は大気による試料の汚染防止のためにも100時間以内に日本に持ち込みたいと考えていました。いわば宇宙からの『輸入品』を第三国に『輸出』するわけですが、このための煩雑な手続きに対してもオーストラリアは大変、協力的でした」

 ――はやぶさ2を打ち上げたのは2014年ですが、その段階で着陸場所はオーストラリアと決めていたのですか?

 中澤「候補地の一つではありま…

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