「2020年は私にとって困難な年だった。新型コロナウイルスだけでなく、母国エチオピアが苦難に陥っているからだ」。世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム事務局長は、12月28日の記者会見で、1年をこう振り返った。国連機関のトップとして、テドロス氏が自国の政治状況に自ら言及するのは異例だ。
テドロス氏は「壊滅的な戦争が私の故郷で起きている。弟を含めて親戚がたくさんいるが、どこにいるのか分からない。連絡もとれなくなっている」と明かした。言葉をかみしめるようにしながら「母国が心配だ。状況は悪化している。こうした気持ちを抱えていることは非常につらかった」と述べた。
一方「希望もある。力をあわせれば解決策はある」とも語った。「互いへの思いやりがないと、世界は困難に陥る。私たちはそれを経験してきた」として、国際社会に対し、「平和、連帯、思いやりの道を選んで欲しい」と呼びかけた。
エチオピアでは20年11月、…
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朝日新聞国際報道部