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 バラエティー番組「世界の果てまでイッテQ!」に出演し、「珍獣ハンター」として活躍する芸人のイモトアヤコさん。

 むちゃぶりの企画にもへこたれない強さと、視聴者を爆笑させる明るさの原点は、生まれ育った鳥取にあるという。ふるさとへの思いを、本人がインタビューで明かした。

「全部つながっている」

 鳥取は「行く」というより「帰る」という言葉がさらっと出る場所。ぱっと休みができると、選択肢として最初に浮かぶんです。帰れるときは常に帰りたい。

 18歳まで地元で過ごしました。中学時代は陸上部。練習ではよく皆生(米子市)の海までチャリで行って、ビーチでもも上げダッシュをして。100メートルと200メートルを走っていました。バラエティー番組「イッテQ」のオーディションでも50メートルを走りました。きつかったんですけど、結局そういうことのおかげですよね、今の活動があるのは。全部つながっているんだなあって今改めて思います。

 大学で上京したとき、お雑煮には驚きました。鳥取では小豆ですよね。我が家もそうでした。当たり前だと思ってたんですけど、大学で一瞬会話がかみ合わないことがあって。「いや、それはぜんざいでしょ。お雑煮は?」って言われて(笑)。野菜やお肉が入った甘くないお雑煮を食べたときにびっくりしました。

 思い出の味なら、地元のパン屋さんの「割れパン」も欠かせない。コッペパンに切り込みが入れてあって、ラクト系のクリームが入っている、あの何とも言えない味がめちゃくちゃ好きで。私が帰るってなったら、妹たちが買っておいてくれるんです。当時は学校でも出ていて……。給食といえば、大山乳業の「白バラ牛乳」も。東京に来てからも見つけると思わず買っちゃう。

 仕事で海外にたくさん行くようになって、日本の良さ、とりわけふるさと鳥取の良さに気づかされることが多くなりました。大山に登ると、日本海がすぐ近くにばーっと見える。世界のいろんな場所に行ったけど、あんなに海と山が近い場所ってないですよ。

 鳥取の人って、どこか控えめなところがある。良いところがあってもアピールしないから、「この前鳥取に行ったんですよ」って話を聞くと、「どこに行ったんですか?」「大丈夫でしたか?」って私も聞いちゃう(笑)。「何もない」のかもしれないけど、それが良い。安心感のある場所ですよね。(構成・宮城奈々)

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 いもと・あやこ 鳥取県伯耆町出身。米子西高を卒業後、文教大在学中に芸能界デビュー。テレビのバラエティー番組のほか、俳優としても活躍。家族や友人ら大切な人への思いをつづった初のエッセー集「棚からつぶ貝」(文芸春秋)を11月に出版。