拡大する写真・図版名古屋を中心に、東海地方のソウルフードとされる「鬼まんじゅう」

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 「母が作ってくれた鬼まんじゅうは、丸いままで蒸し器に広げて、それを切って食べました。ほんのり甘くておいしかったなぁ」

 名古屋市昭和区の女性(73)は、子どものころに味わった鬼まんじゅうを懐かしむ。母と同じ作り方で、3人の子どもにも食べさせ、「母の味」を受け継いだ。でも、「そもそも」とこう話す。「当たり前のように食べてきたけど、なんで鬼まんじゅうと呼ぶんでしょうね」

 サツマイモと小麦粉を使って作られる鬼まんじゅうは、戦中や戦後の食糧難の時代に、米の代わりとして重宝され、高度経済成長期に安価なおやつとして広がった。角切りしたイモでごつごつとした形から、①鬼の角にみえる②鬼の頭に見える③鬼の金棒に見える④鬼ケ島に見えるなど、名前の由来には諸説ある。

 鬼まんじゅうの名店として知られる「梅花堂」(名古屋市千種区)の3代目店主、汲田光司さん(63)は「なんで鬼なのかとお客さんからよく聞かれます。鬼という言葉がやっぱり気になるんでしょうね」。昭和初期の創業当時と同じ味で、1日に1千個の鬼まんじゅうを作るが、ほとんど予約で売り切れになるほどに愛されている。

拡大する写真・図版1日に1千個が売れるという鬼まんじゅうを手にする梅花堂店主の汲田光司さん=2020年12月16日午後4時54分、名古屋市千種区、岩尾真宏撮影

 ただ、名古屋を中心に、東海地…

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