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 タイ政府は4日から、首都バンコクを含む28都県を対象に新型コロナウイルス対策の規制を強化した。感染リスクが高い施設の閉鎖や在宅勤務の推奨、越境移動の監視強化などが含まれている。年末年始をまたいで急拡大している感染の抑え込みが狙いだ。

 バンコクでは、これに先立つ2日から学校やジム、マッサージ店、パブなどが一斉に閉鎖された。学校やスポーツ施設などの閉鎖はおよそ半年ぶり。商店街ではシャッターを閉めたり、「一時休業」の貼り紙を出したりする店が増えた。

 政府は昨年3月に非常事態を宣言し、厳しい入国規制や夜間外出禁止令などで感染を抑え込んできた。同6月に夜間外出禁止令を解除し、同7月に学校を再開させた後も、国内感染はほぼゼロで推移。ところが同12月中旬、バンコク郊外の水産市場で起きた集団感染を機に4千人台だった累積感染者数は8439人(今月4日時点)に急増した。

 また、タイ保健省は3日、英国から来た家族4人が新型コロナの変異型に感染していたと発表。タイ到着後の隔離中の検査で判明したという。地元メディアによると、タイで変異型が確認されたのは初めて。

 今回の規制で感染が収まらない場合、政府は夜間外出や越境移動の禁止などに踏み切ることも検討している。(バンコク=乗京真知)