ダム賛否に無回答3人、にじむ難しさ 12首長アンケ

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安田桂子、棚橋咲月
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昨年7月の豪雨災害から半年。熊本県球磨村のJR球泉洞駅前では2世帯の5人が犠牲となった。近くに住む告鍬(つげくわ)信男さん(71)は、2人の孫と慰霊に訪れた。「2軒ともいい人たちやった。今はこんなに穏やかな川が信じられん」と手を合わせた=2021年1月4日、金子淳撮影
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 熊本県南部を中心に甚大な被害が出た記録的豪雨から、4日で半年を迎えた。氾濫(はんらん)した球磨(くま)川流域の12市町村長に朝日新聞がアンケートしたところ、最大支流の川辺川に流水型ダムを建設する案に半数の6首長が「賛成」と答えた。「やむを得ない」としたり、意見を明らかにしなかったりした首長も3人ずついた。

 結果からは、ダムによる治水への期待の高さがうかがえる一方、計画への認識の違いも浮かび上がった。住民の賛否も割れるなか、流域全体でどう合意形成していくのかが課題となる。選択肢のうち、「反対」「どちらとも言えない」を選んだ首長はいなかった。

 熊本県蒲島郁夫知事は豪雨後、多目的ダムとして計画された従来の川辺川ダム計画の廃止と、治水専用の流水型ダム建設を国に求めた。ダムを含むハード面と、避難態勢づくりなどソフト面の対策を組み合わせて被害を減らす「流域治水」を国や市町村と進める考えだ。国と県、流域自治体で協議を続け、今年度中にもダムを含む中長期的な治水対策を取りまとめる。

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ダム建設が予定されている川辺川=2020年11月18日、熊本県、朝日新聞社ヘリから

 朝日新聞は昨年12月、流水型ダムへの賛否や、協力できる治水策などについて、球磨川流域の12市町村長や担当課にアンケートを実施。すべての自治体から回答を得た。

記事の後段に12市町村のおもな回答一覧を掲載しています。

 流水型ダムに「賛成」と答え…

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