受粉なしで実るナス 生産性向上と労力削減に期待

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米山正寛
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 ナスやトマトなどは普通、受粉して種子ができると果実が大きくなるが、暑い夏や日照不足の冬に実がならず、収穫量が落ちることがある。タキイ種苗と農研機構のグループは、受粉しないでも果実が大きくなる仕組みの一つを解明し、米科学アカデミー紀要に発表した。生産性向上や労力削減につながる成果だ。

 ナスやトマトを栽培する農家では、オーキシンと呼ばれる着果を促す植物ホルモンで果実を大きくする処理が行われることがあるが、大きな労力が農家の負担になっている。

 タキイ種苗は、滋賀県にある研究農場で受粉しないでも果実がなる「単為結果性」のナスを発見した。農研機構と協力して原因を調べると、オーキシンの合成を抑える酵素が機能を失っていることがわかった。

 この酵素は種のない果実ができるのを防いでいると考えられるが、遺伝子突然変異が起こって機能しなくなると、受粉しなくてもオーキシンが作られてたまり続け、果実が肥大するという。チームは、ナスの花には必ず実がつくので無駄がないといった意味のことわざ「親の意見となすびの花は千に一つもあだはない」に出てくる「親の助言」にちなみ、この遺伝子をPARENTAL ADVICE―1(Pad―1)と名付けた。

新品種も登場

 タキイ種苗はこの変異を利用…

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