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 北海道内の医療機関で新型コロナウイルスの感染が続いている。その中には入院時に患者に行ったPCR検査では陰性だったにも関わらず、後に陽性と分かり感染が広がった事例があった。医療機関は従来の水際対策に加え、ウイルスが内部に持ち込まれた後の感染対策にも神経をとがらせている。

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 北海道医療センター(札幌市西区)では昨年11月、院内で患者や看護師ら16人が感染するクラスター(感染者集団)が発生した。

 同センターによると、最初に感染が分かった看護師2人が担当した患者の中に、新型コロナの感染者がいた。この患者は、別の病気で入院した際に行ったPCR検査では陰性だったが、退院後に陽性が判明した。潜伏期間などを考えると、入院時にはすでに新型コロナに感染していた可能性が高いという。

 同センターではこの結果を受け、入院時に行っていたPCR検査だけでは院内での感染を防げないと判断。新たな入院患者に対しては、検査で陰性であっても10日~2週間ほどは個室で過ごしてもらい、再度の検査で陰性を確認した後に、他の患者がいる部屋に移す対策を取っている。

 旭川赤十字病院(旭川市)では昨年12月7日、産婦人科に入院した女性が発熱し、PCR検査で陽性が判明した。幸い院内での感染は広がらなかったが、濃厚接触者にあたる医師ら14人が2週間の自宅待機となった。分娩(ぶんべん)予定の妊婦は他院に引き受けてもらい、一部の手術を中止する事態となった。

 同院では妊婦を受け入れる際、検査で新型コロナの陰性を確認するようにしていた。この女性が昨年11月26日に来院した時は、遺伝子検査(LAMP法)で陰性だった。その後に発熱の症状が出たため、市保健所のPCR検査を受けたところ、陽性が判明した。

 同院では当時、PCR検査機器の納入が遅れていたこともあり、若干感度が劣るとされるLAMP法を用いていた。ただ、新型コロナの感染初期は十分な量のウイルスが排出されず、どちらの検査でもすり抜けることがあるという。同院の牧野憲一院長は「PCR検査をしても、入院後に陽性に転じるリスクはゼロにはならない。水際対策だけでは限界があるということを痛感させられた」と話す。

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 ウイルスが入院時の検査だけでは止められないと分かり、医療機関は対策に苦慮している。

 北海道医療センターのように、…

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