山形県知事選に女性2氏が準備 現職と新顔、あす告示

三宅範和、上月英興
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 山形県知事選が7日、告示される。4選をめざす現職の吉村美栄子氏(69)と、新顔で前県議の大内理加氏(57)=自民、公明党県本部推薦=の2人が無所属で立候補の準備を進めており、12年ぶりの選挙戦となる見通し。立候補が2人のみとなれば、知事選としては初の女性同士の一騎打ちとなる。投開票日は24日。

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 吉村氏は「コロナ克服! 山形経済再生!!」を旗印とし、新型コロナウイルス対策を優先課題に挙げる。その上で、ポストコロナを見据えたビジョンとして五つの公約の柱を立て、筆頭に「『子育てするなら山形県』の実現」を据える。

 出産や保育・授業料といった子育て費用の段階的な完全無償化が大きな具体策。「あたたかい子育て県へ、しっかりと環境作りを進めていきたい」と話す。 大内氏が掲げるキャッチフレーズは「選ばれる山形へ」。若年女性の県外流出率が高いことなど県の現状について、「選ばれていない」と訴える。

 この現状を変えるため、公約に交通インフラ整備の前倒しや「教育県山形」の復活などを挙げる。具体的な施策では、子どもが生まれた世帯に第1子30万円、第2子50万円、第3子100万円の給付金制度の創設などを打ち出している。

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 吉村氏は政党の推薦を受けないが、立憲民主、共産、国民民主の国政野党が自主支援を打ち出し、県選出の参院議員2人や、県議会会派「県政クラブ」などの県議も支援する。連合山形に加え、JAグループの県農協政治連盟からも推薦を得た。県内22町村長の過半数が名を連ねる「県町村長有志一同」も推薦する。

 一方、自民党県連が擁立した大内氏は、自民と公明党県本部の国政与党が推薦する。自民の県選出衆院議員3人が選対本部長と同代行を務め、県議会自民会派の県議も一致して支援する。県内13市長のうち、自民の推薦を得て再選された山形、米沢、酒田市長を含む8人が「県市長会有志の会」として推薦している。(三宅範和、上月英興)