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 山形県天童市の天童青果市場で5日、初競りがあり、地元の農家がハウス栽培した「佐藤錦」に1箱100万円の値が付いた。昨年の50万円を大幅に上回り、最高値を更新した。

 生産した市内の花輪和雄さんは2004年から促成栽培に取り組む。夏から秋にかけてサクランボの木を冷蔵庫で保管。10月ごろにハウスに移して実をつけさせ、初競りに合わせて収穫している。出荷量は昨年を約10キロ上回る約60キロを見込んでいる。JA全農山形によると、昨秋は高温に見舞われたが、色づきやサイズ、味とも素晴らしい出来になった。

 この日の初競りでは、競り人の威勢よい声が響く中、「特秀」2Lサイズの佐藤錦1箱500グラム入りが100万円で競り落とされるとどよめきが起きた。

 競り落とした市内の農作物販売会社「ジェイエイてんどうフーズ」の冨樫智彦・営業本部長は「コロナ禍で経済界や農業界が大きな影響を受けている中、払拭(ふっしょく)できるようにと願いを込めて競りに参加した。良いスタートを切ることができた」。

 JAによると、東京・大田市場でも競りに出され、同じサイズの佐藤錦が昨年の80万円を上回る100万円で競り落とされたという。(江川慎太郎)