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 【岡山】参拝者が牛馬の備前焼の像を供えて願いごとをする備前市吉永町福満の田倉牛神社(たくらうしがみしゃ)で5日、正月の大祭があった。初詣や健康祈願、大願成就のお礼をする参拝者らが訪れた。

 田倉牛神社は、厄よけの神と伝えられる「牛頭(ごず)天王」が祭神で、災害などから氏子らを守るとされている。参拝客らは牛像を持ち帰り、願いがかなった時は、借りた牛像に加えて新しい牛像を添える「倍返し」の習わしがある。石でできた牛のご神体の周りには体長10センチほどの牛像がうずたかく積まれている。

 江戸時代初期に岡山藩が農業振興策の一つとして農家に牛を飼うことを奨励したことで祭りが盛んになったとされ、祈願対象は家内安全や結婚、就職、入試、商売繁盛などに広がった。

 香川県観音寺市の和牛農家、合田文彦さん(52)は2年ぶりに参った。「牛舎にこの子(牛像)を置いていたら昨年、県畜産共進会で一番になれた」と話し、新しい牛像とともに「倍返し」して連覇を祈願した。

 管理者の兼光良典さん(67)は「丑(うし)年の今年は、新型コロナなどの厄災を払い、穏やかな一年になってほしい」と話していた。(高橋孝二)