初期ビートルズのライバルとして知られるバンド「ジェリー&ザ・ペースメイカーズ」のボーカルを務めたジェリー・マースデンさんが3日、78歳で死去した。バンドの公式ホームページで発表された。死去の一報を受け、元ビートルズのポール・マッカートニーさんやリンゴ・スターさんらが哀悼のコメントを寄せている。

 ジェリー&ザ・ペースメイカーズは、ビートルズが出演していたライブハウス「キャバーン・クラブ」などで頭角を現し、プロデューサーにジョージ・マーティン、マネジャーにブライアン・エプスタインというビートルズと同じ黄金コンビがプロデュースを担った。

 ビートルズの5カ月後の1963年3月にデビュー。当初ビートルズのデビュー曲として用意され、ビートルズが拒否したという「How Do You Do It?」を歌い、全英1位の大ヒットを記録した。

 その後、「I Like It」「You’ll Never Walk Alone」と立て続けに全英1位を獲得し、「Please Please Me」「From Me To You」などでヒットを飛ばしていたビートルズとチャートで競り合った。

 「歩き続けよう」「君はひとりではない」と繰り返す「You’ll Never Walk Alone」は、地元サッカークラブ・リバプールFCの愛唱歌としていまも歌い継がれる。

 リンゴ・スターさんは自身のツイッターで「ジェリー・マースデンに神のご加護を。彼の家族にピース&ラブを」とツイート。

 ポール・マッカートニーさんはツイッターで「ジェリーは僕らがリバプールにいた初期の頃からの友人だった。彼と彼のグループは地元で最大のライバルだった」とした上で、「『You’ll Never Walk Alone』『Ferry Across The Merse』といった忘れがたきパフォーマンスは、英国音楽の楽しい時代を思い起こさせてくれるものとして、多くの人の心に残り続けている」「彼の妻と家族にお悔やみを。さよなら、ジェリー。君の笑顔と共に、君のことはずっと忘れない」とツイートした。(定塚遼)