香港民主派元議員ら約50人一斉逮捕  国安法違反容疑

広州=奥寺淳
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 香港警察は6日朝、立法会(議会)元議員ら民主派の約50人を香港国家安全維持法国安法)違反などの容疑で一斉に逮捕した。香港メディアが伝えた。警察は、昨年7月に民主派が行った立法会選挙の候補者を決める予備選に参加したことが「国家政権転覆」にあたると主張している模様だ。

 逮捕されたのは、民主派の主要政党である民主党の胡志偉前主席や尹兆堅元議員ら約50人。昨年6月末の国安法施行後に新設された警察の国安法案件を扱う法執行部隊が一斉に民主党の元議員らを連行した。

 警察が問題視している予備選は、昨年9月に行われる予定だった立法会選(1年延期)を前に、民主派の支持票が分散して共倒れになるのを防ぐために実施。国安法施行などに反対してきた民主派は、過半数の議席獲得により、議会での主導権確保を目指していた。投票者数は主催者目標(17万人)の3倍を超える約61万人に達した。

 しかし香港政府は昨年7月、予備選の運営組織が「立法会選で過半数を獲得し、予算案を否決して政府機能を停止させる」と訴えていたとして、国安法が禁じる政権転覆にあたると警告。林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官も、予備選は法的根拠がないとして違法と主張していた。(広州=奥寺淳