NYで急に売れた日本酒は スラムダンクにつづく縁と運

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宮野拓也
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三井の寿を持つ「みいの寿」の井上宰継さん=2020年12月23日午後3時3分、福岡県大刀洗町、宮野拓也撮影
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 大正時代からの歴史をもつ福岡県大刀洗(たちあらい)町の酒蔵は、左党に限らず漫画好きにも名が知られる。不朽の名作に登場する人物が、自社の銘柄に由来しているからだ。そんな老舗酒造会社も昨年、コロナ禍で売り上げが落ち込んだ。一筋の光となったのは、やはり自社の銘柄だった。

 大刀洗町の酒造会社は大正11(1922)年創業の「みいの寿」。「三井(みい)の寿(ことぶき)」という日本酒で知られている。

 その銘柄から命名されたのは、バスケットボールマンガ「SLAM(スラム) DUNK(ダンク)」の三井寿(みついひさし)選手だ。週刊少年ジャンプで1990~96年に連載された。

 三井選手は、主人公のチームメートとして3点シュートが武器。一時は不良になってバスケから離れていたが、立ち直っていく姿などから高い人気を誇る。「バスケがしたいです……」と泣きながら吐露する場面は、名シーンとしてファンの間で語り継がれる。

 三井選手の名前が「三井の寿」に由来することは、スラムダンクの作者井上雄彦さんが2008年に出た対談本で、明かしていた。

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スラムダンクの三井選手の名前の由来となった「三井の寿」

 みいの寿で専務を務める杜氏…

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