「世界初」だったサケの増殖事業 画期的なシステム探る

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緑川夏生
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 世界初となるサケの増殖事業に江戸時代の村上藩(現在の新潟県村上市)が成功した。世界水産史上でも例のない画期的システムと言われる「種川の制」は、なぜこの地で生まれたのか。ある藩士のアイデアがきっかけだったという。

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 山形県境の朝日連峰から日本海に注ぐ三面(みおもて)川。古くから秋に多くのサケが上り、漁師の生活を支えてきた。下流域の住宅街の軒先に特産の「塩引き」がつり下がる風景は冬の風物詩。干物を酒に漬ける「酒びたし」、とれたてを内臓ごと煮込む「川煮」。食文化や風景にサケが根付く。

 300年前、この「サケのまち」に危機が訪れた。

 村上市史によると、1720…

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