最多は酒場・ビアホール 昨年の飲食店倒産780件に

箱谷真司

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 帝国データバンクは6日、昨年の飲食店倒産(負債1千万円以上、法的整理)が過去最多の780件だったと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛が響いた。

 業態別では、夜の営業時間短縮の影響が大きい「酒場・ビアホール」が過去最多の189件で、全体の24%を占める。「日本料理店」(79件)と「喫茶店」(68件)も過去最多を更新した。チェーン店との競争が激しい「すし店」(34件)は2019年の1・7倍に急増した。負債規模は5千万円未満が全体の8割の620件。負債50億円以上は2013年以降、8年連続でゼロだった。

 コロナ禍が続くなか、政府は無利子・無担保融資や給付金などで企業を支援。飲食店以外も含む昨年の倒産件数全体は過去最低水準となる見通しだが、飲食店は大きな影響が表れた。

 帝国データの担当者は「飲食店は人手不足による人件費高騰など、コロナ前からの構造問題もある。緊急事態宣言が出た後、政府からの支援が十分行き届かないと倒産がさらに増えるだろう」と話す。(箱谷真司)