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 記録的な大雪となっている秋田県横手市で6日、県の要請に基づいて災害派遣された陸上自衛隊秋田駐屯地の隊員約100人が、除雪活動を始めた。発達する低気圧の影響で8日にかけて再び大雪が予想されている。県は陸自に、近隣の湯沢市と羽後町への災害派遣も要請した。

 横手市中心部から約4キロ離れた市立栄小学校。木造平屋建ての校舎は、屋根に背丈ほどの雪が積もり、軒下まで埋まっていたが、約50人の隊員たちが、除雪具を使って屋根の雪を手際良く下ろしていった。14日に始業式がある。高瀬典穂校長は「これから大雪だと言うし、木造校舎なので大変危険だ。本当にありがたい」と話した。

 秋田県が大雪で自衛隊に災害派遣を要請するのは2006年1月以来15年ぶり。今後、孤立の恐れがある要支援者宅の雪下ろしも予定している。

 横手市中心部も除雪が追いついていない。JR横手駅前の交差点は4車線が雪で2車線に狭まり、車道脇に高さ3メートル近い雪壁が続く。「道路がふさがって、もう雪を投げる(捨てる)場所がない」。駅近くの自宅周辺で雪寄せ作業をしていた若林昭子さん(69)は嘆いた。雪捨て場として使っていた自宅前の公園は、すでに遊具や木々が雪で埋もれるほど。屋根の雪下ろしも近所の人に頼んでいるが出来ていない。アンテナが埋まったからかテレビも映らない。「そろそろ屋根がつぶれそう」と話した。

 気象庁の観測では、6日午後3時現在の横手市横手の積雪は157センチ、平年の4倍に迫る。7~8日は発達した低気圧によって日本海側は大荒れとなり、秋田県内は8日朝までに、平野部の多いところで40センチ、山沿いは60センチの雪が降ると、秋田地方気象台は予想している。(山谷勉、高橋杏璃)