不登校の要因「学校が合わない」最多 支援団体調査

星乃勇介
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 宮城県内で不登校児の支援をしている団体でつくる「多様な学びを共につくる・みやぎネットワーク」(みやネット)が、不登校の子どもを持つ保護者に実態を尋ねる緊急アンケートを実施した。学校に行かなくなった主な要因は「学校の雰囲気が合わない」が最も多かった。教師の対応をきっかけに挙げる保護者もいた。

 県内は全国的にも不登校児の割合が多い。2019年度の調査では、小学生と中学生で合わせて4千人を超えた。アンケートはこの結果を踏まえ、当事者側の声を集めて行政の施策に反映させようと、昨年11月に急きょ実施。SNSで呼びかけたところ、163件の回答があった。対象の子どもは小学生と中学生が半々で、休み始めてからの期間が1年以上になる子どもが半数を超えた。

 学校に行かなくなった理由としては、「学校の雰囲気が合わない」が21%で最多。「先生」の18%、「友人関係」の14%と続いた。「よくわからない」という回答も14%あった。

 困っていることは「学習面の不安」が最も多い。自由記述では「学校とのやり取りがストレス」「子どもが休むと親も仕事を休まねばならず経済的に苦しい」といった声が並んだ。

 学校以外に相談したり通ったりした場所は、スクールカウンセラーや「親の会」が多かった。一方、不登校児の増加を受けて制定され、フリースクールや「居場所」といった学校以外での学びを認める「教育機会確保法」については、半数近い人が「知らない」と答えた。

 みやネットはこのアンケート結果を11月に郡和子仙台市長、12月に村井嘉浩知事に渡し、不登校児支援への協力を求めた。代表で元教員の中村みちよさん(52)は「当事者の声はなかなか表に出てこないので貴重。今回の結果を踏まえて対策に生かして頂きたい」と話した。(星乃勇介)