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三重大病院元教授ら逮捕 機器納入めぐり贈賄させた疑い

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村上友里、山下寛久、柏樹利弘 甲斐江里子、木村俊介、高絢実
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 三重大学医学部付属病院の医療機器の納入を巡り、自身が代表理事の団体の口座でメーカー側から200万円を受け取ったとして、愛知、三重両県警は6日、同病院の臨床麻酔部長だった元教授亀井政孝容疑者(54)=大阪市天王寺区=を第三者供賄容疑で逮捕し、発表した。

 部下だった医師松成泰典容疑者(46)=京都府木津川市=も同容疑で、東証1部上場の医療機器メーカー「日本光電」(東京)の社員3人は贈賄容疑で逮捕した。5人の認否は明らかにしていない。

 両県警によると、亀井元教授らは2019年8月、同病院の医療機器納入の一般競争入札をめぐり、日本光電側が確実に受注できるように便宜を図る見返りとして、一般社団法人「BAMエンカレッジメント」(津市)の口座に現金200万円を振り込ませた疑いがある。金は飲食費などに充てられたとみられる。

 亀井元教授は、医療機器の更新計画があると同社側に伝え、200万円の寄付を要求。心電図や呼吸の数値を測定する装置を同社製に入れ替えることになったという。亀井元教授は入札の技術審査の権限があり、他社の入札が難しくなる仕様書を作成して大学に提出。19~20年の3回の入札は、同社と取引があるディーラーのみが応札し、計約3700万円で落札したという。当初の計画では6年かけ、約1億7800万円の契約になる予定だったという。

 一般社団法人の亀井元教授名義の口座には企業からの振り込みが計400万円あった。県警はうち約250万円が飲酒の会合に使われたとみている。

 贈賄容疑で逮捕された3人は、日本光電中部支店医療圏営業部長下村篤司(48)=岐阜市=、三重営業所長花原慎一郎(41)=津市=、同営業所員田畑宏樹(36)=三重県鈴鹿市=の各容疑者。

 国立大教員はみなし公務員で、収賄行為は禁じられている。第三者供賄の罪は、直接本人が受け取らなくても、法人など第三者にわいろを受け取らせるなどすると成立する。

 三重大学は6日、「元教授らの逮捕は誠に遺憾。捜査に全面的に協力する」とコメントを発表した。日本光電は「多大なご迷惑とご心配をおかけすることとなり、心より深くおわび申し上げます」とコメントを出した。(村上友里、山下寛久、柏樹利弘)

容疑者は「一流の麻酔科医」

 6日に逮捕された亀井政孝元教授(54)は、国立循環器病研究センターなどを経て2016年に三重大の准教授に着任。2年後の18年4月に教授に就いた。

 麻酔科医の育成を目標に掲げ…

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