道路標識が倒壊、原因は犬の小便? 警察が緊急点検へ

米田千佐子
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 奈良県葛城市の交差点で3日、道路標識が倒れているのが見つかった。犬の小便などの影響で、支柱の根元が腐食したことが原因らしい。こうした標識の倒壊で、通行人がけがをした事例も過去にある。今回の倒壊を受けて、県警は大型標識を緊急点検する。

 県警によると、3日午前10時20分ごろ、奈良県葛城市弁之庄の交差点北側に立っていた道路標識が倒れていると通行人の女性から署に通報があった。けが人はなかった。

 標識は高さ約5メートル。鉄製の支柱は直径約15センチ、厚さ約5ミリ。1996年設置で、一時停止や横断歩道などを示していた。支柱の下部に変色があったといい、犬の小便などの影響でさび、強風にあおられて折れたと県警はみている。

1800本を緊急点検へ

 所管する高田署によると、道路標識の点検は、管内を地域ごとに区切り、毎月1日に順次行っているという。目視し、異状があれば押すなどして調べていたが、今回倒れた標識について異状は把握していなかったという。

 交通規制課によると、道路標識の耐用年数は50年ほど。ただ、犬の小便や凍結防止剤、草刈り機でついた傷から水が入ることなどが原因で腐食が進むという。

 道路標識の倒壊は事故につながりかねない。2019年には岐阜県で、倒れた標識に当たって小学生の男児が軽傷を負った。17年にもさいたま市で、女性が倒れた標識に当たって軽いけがをした。

 今回の倒壊を受けて、奈良県警は21年3月末までに、設置から10年以上になる県内の大型道路標識約1800本を緊急点検する。交通規制課の西岡俊和次席は「標識に異状があれば、県民からも県警に連絡をいただきたい」と話した。(米田千佐子)