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 高知県は6日、国の重要文化財に指定されている高知城の天守など計27カ所に複数のひっかき傷が見つかったと発表した。県は同日、高知署に通報。署は文化財保護法違反と器物損壊の疑いで調べている。

 県文化財課によると、ひっかき傷は、天守や本丸御殿の懐徳館など四つの重要文化財で24カ所、敷地内のトイレで3カ所見つかった。長さ10~30センチほどの線状で、木製の柱や壁などに複数本ついているという。硬く鋭利なもので彫られたとみられ、4日に松山城(松山市)で見つかった傷と似ているという。

 高知城管理事務所によると、昨年の営業最終日の12月25日の閉館後に6カ所の傷を発見。1月1日の再開から5日までにさらに見つかった。開館日は事務所の職員が30分~1時間ごとに1日約10回、見回っている。管理事務所の一圓玄一郎・所長代理は「短期間にこれほど多くの傷が見つかったのは聞いたことがない。高知城は国や県の財産。こういうことはやめてほしい」と話している。

 城内に防犯カメラはないが、新型コロナウイルス対策で、12月18日から体温などを映像で示すサーモカメラを設置しており、署が捜査を進めるという。

 高知城の天守は、1749(寛延2)年に再建され、1950年に国の重要文化財に指定された。(湯川うらら、今林弘)

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