「台風の避難先なのに水浸し」 北朝鮮、防災戦略の足元

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編集委員・牧野愛博
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 台風などの自然災害で大きな被害が出ている北朝鮮の当局が作った文書を朝日新聞は入手した。2030年までに国全体で防災態勢を整える計画だが、インフラの老朽化などは深刻で、実現するのは難しそうだ。

 「災害リスク低減に向けた国家戦略」と題された文書によると、19~22年までに地域ごとの防災計画を策定し、災害情報を集める。26年までに情報の評価と管理、30年までに情報共有システムやインフラ、救難施設の構築をうたう。

 北朝鮮当局は、毎年のように起きる自然災害による被害が、経済成長の妨げになっていると考え、防災戦略をまとめたとみられる。

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