拡大する写真・図版「里親セミナー」を開いた後で参加者と話す寺田静=昨年10月末、秋田市御野場

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 国会議員が有権者に向き合う場には政治の今が詰まっている。衆院選も近づく地元を訪ね歩いた。

 それは陳情ではなく、有権者と政治家がともに学ぶ場だった。

 刈り入れ後の田が広がる秋田市郊外。昨年10月末、参院議員の寺田(てらた)静(45)の事務所で「里親セミナー」があった。虐待や貧困などで親と暮らせない子を預かる里親制度の普及に、寺田は取り組む。

 コロナ禍で秘書たちとリモートで打ち合わせを重ね、地元で11カ月ぶりに開いた集会だった。講師は児童養護施設の職員や里親経験者の男女4人。年配の女性が中心の参加者二十数人に交じり、寺田は「秋田県で普及が進まない事情は何でしょう」と質問した。

 関連組織の縦割り、子育てを社会全体で担う「社会的養護」への意識の低さ、外国より強い実親の権利……。地域性から法制度にまで及ぶ答えを寺田はメモし、「現場の皆さんより私が頑張らないといけないことがある」と話した。

拡大する写真・図版寺田が「里親セミナー」の最中に書き込んだメモ=昨年10月末、秋田市御野場

 一昨年の参院選。秋田選挙区では迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の秋田市配備が最大の争点だった。寺田は子育てに追われていたが、元県知事を義父、立憲民主党の衆院議員を夫に持つ女性の野党統一候補として期待が集まり、悩みながら出馬。配備反対を訴え初当選した。

陸上イージスの次に定めた課題

 昨年6月に安倍内閣は突然、地…

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